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先週、「花巻黒ぶだう牛研究会」の設立総会と発表会(試食会)に出席してきました。
1年前から試験肥育をしていた、エーデルワインの製造過程で発生する
ぶどうの搾りかすを食べさせたワインビーフの肉質結果が良好だったので、
地元畜産農家が本格的にブランド牛の肥育をスタートします。
地元花巻のブランド牛として育ってくれることを願っています。(*^^)v
以下は、12月22日付け岩手日日新聞に掲載された記事コメントです。
「花巻黒ぶだう牛」発表会が21日、同市湯本の花巻温泉ホテル千秋閣で開かれた。肥育農家や市、県、農協、流通関係者ら約50人が出席。同市大迫町のエーデルワインで発生する「ブドウの搾りかす」を給与し、宮沢賢治の寓話(ぐうわ)から引用した牛肉の命名披露を祝い、同牛のローストビーフなどを賞味。優れた肉質を確認しながら関係者が一丸となってブランド化を誓い合った。
主催者の「花巻黒ぶだう牛」研究会の石森祐悦会長が「今年の9月から(ブドウの搾りかすを)給餌している。関係機関の支援を得ながら『花巻黒ぶだう牛』の牛肉を食べてもらい、地域の活性化につなげたい」とあいさつ。大石満雄市長、田村均次県南広域振興局長がそれぞれ祝辞を寄せた。
県南広域振興局花巻農林振興センターの阿閉博明主査が、エーデルワイン工場で醸造時に発生し、堆肥化するか廃棄していたブドウの搾りかすに着目。同市農業対策本部の協力を得て、花巻農業振興公社の肥育牛24頭に2011年11月から今年8月まで通常の配合飼料にブレンドして給与したこと、給与した結果、飼料費が節減され、肉質が良かったことなどを報告した。
また、当初「エーデルワインビーフ」と名付けていたが、エーデルワインが牛肉を生産しているとの誤解を与えること、「甲州ワインビーフ」などが既に登録商標済みであることなどの理由から不適と判断。その結果、▽花巻をイメージできる▽ブドウやワインなどの商品の作り方をイメージさせる▽宮沢賢治の作品などを連想できる-ことを踏まえて「花巻黒ぶだう牛」に決定したと説明した。
流通、飲食、宿泊業関係者などから成る賛助会員を代表して花巻温泉の富永洋一営業企画部長が「(花巻黒ぶだう牛の)安定した供給、価格、品質に努めてもらい、われわれも良さアピールしていくほか、各部位を大事に販売する」と応援メッセージ。関係者が力を合わせて「新花巻ブランド」にしていく必要性を訴えた。
試食ではローストビーフとビーフシチューが供され、出席者がそれぞれ味わい、魅力を堪能していた。
林風舎の宮澤和樹代表取締役は「搾りかすを飼料にするのは賢治さんも考えそうなこと。肉は軟らかく黒ぶだうの名にぴったり。うまくいってもらえれば」と期待を寄せた。
「花巻黒ぶだう牛」の由来は、宮沢賢治の寓話「黒ぶだう」の中に登場する子牛が、赤狐(あかぎつね)の誘い乗り、べチュラ公爵の別荘で黒ブドウを食べ、逃げ遅れて住人に見つかってしまうものの、女の子に黄色いリボンを結んでもらうなど人間との交流を深める物語から引用した。
http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/item_32562.html
2012年12月25日
製造部門統括責任者
高畑政博