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製造部の佐々木俊洋です。
日本列島どこもかしこも雨が降り続いている今年の梅雨。
この度の大雨の被害で不自由を強いられている方々をニュースで見ると心が痛みます。
岩手県ももちろん例外ではなく、週間予報はいっつも傘マークです。
では、この時期のこの雨量はワイン用のぶどうに何をもたらすのかというと…
(一応閲覧注意です!)
もっさりとした灰色のカビが!!
これは「灰カビ病」と呼ばれる病気です。
写真の通り、ぶどうの粒や軸に灰色の胞子が付着し、その部分を腐らせてしまいます。そして、湿度が高い状態が続くと、一気に病気が園地内に広がり、ぶどうの房が丸ごと腐って落ちてしまうことがあります。
エーデルワインで栽培しているワイン用ぶどう品種の中では、ツヴァイゲルト・レーベがこの病気にとても弱く、梅雨の時期から収穫するまで、常にこの病気と闘わなければなりません。
房の3分の1が腐ってしまっているようなものも…
このようにすべてハサミで切り落とし、きれいにします。また、胞子がついている部分も手で払い落とします。
形は不恰好ですが,収穫期前にまるごと腐り落ちてしまうのは防ぐことができます。
栽培者が丁寧に管理しなければ、収穫する日すらもまともに迎えることが困難なぶどう…ツヴァイゲルト・レーベ。
ビニール被覆や摘粒など、あらゆる対応策を講じても、やはり自然の力に勝つことは難しいです。
これからの天候が回復するのを祈りながら、ひらすらに腐敗果を取り除き続けます!
最近、葡萄園の様子をアップしていなかったので、5月下旬から1か月間、葡萄の成長の様子をまとめて投稿します。
5月23日、発芽が一番遅いカベルネ・ソービニヨンも展葉が進んでいます。
6月4日、余分な新梢を整理しています。
6月5日、すでに葡萄の房もこんなに感じで形成されてきました。(シャルドネ)
6月7日、今年2回目の栽培指導会を開催、講師は栽培担当の佐々木君(赤いツナギ)です。
6月13日、試験圃場の葡萄も天候が良かったのでこんなに成長しました。(シャルドネ)
6月14日、この時期は伸びた新梢の誘引や巻きひげ取りをしています。
誘引作業は、横に張った3本のワイヤーに新梢をテープで固定します。
6月18日、いよいよ数日前から開花が始まりました。写真の品種はピノ・ノワールです。
葡萄園一帯がまるで香水を振りまいたような甘い花の香りで満たされています。
6月25日、開花が一番遅いカベルネ・ソービニヨンも先週から開花が始まり、満開となりました。
これで全てのワイン専用品種が開花、発芽は例年より1週間遅れでしたが、その後の生育が順調で開花時期は例年並まで回復しました。
あとは、ちょっと”花振るい”してくれて適当にバラ房になってくれたら最高ですね。(*^^)v
PS.”花振るい”というのは、房を振り回すわけではありませんよ(笑)
”花振るい”とは受粉が疎らになることによってバラ房になることです。生食用の葡萄は実がたくさんついて固房になったほうがいいですが、ワイン用の葡萄はバラ房のほうが糖度も高くなり濃縮感のある葡萄になるんです。
2013年6月27日
エーデルワイン常勤役員 高畑政博
製造部の佐々木俊洋です。
遂に北国・岩手にもぶどうの芽が芽吹く日がやってきました。
さあ...1年のドラマの幕開けです!
先陣を切ったのは弊社商品「早池峰神楽 赤」でおなじみの「ロースラー」!
もう大分ふくらんでいて、展葉(1枚目の本葉がひらいた状態)もあと少しです。
しかし、品種によってはまだまだ眠りから覚めないものも...。
こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン。
試験圃場で栽培している品種の中では1番生育が遅い品種です。まだまだ眠そうですね。(笑)
今年度は全体的に昨年よりも10日ほど遅い発芽となりました。
「芽吹くのが遅いとぶどうが熟すのも遅いんじゃ・・・」
と考える方もいらっしゃると思いますが、まだ物語は始まったばかり。まだまだ分かりませんよ-!
それに加えて、今年はたくさんのぶどうの苗の定植を行いました!
ちなみに共同研究圃場のこの赤い土、粘土質の上に石混じりで非常に硬い!
植えつけの穴を1つ掘るだけで汗だくになってしまいます...。スコップが折れるかと思うほどでした。
その後、ぶどうの樹が大きくなるまでの数年間、雑草や病害虫から護るため、幹の周りに黒いビニールシートを被せ、1本1本丁寧に植えました。
次世代のエーデルワインのエースはこの中にいるかも...。
第二の「リースリング・リオン」「ツヴァイゲルトレーベ」の誕生を祈りながら管理していきます。
製造部の佐々木俊洋です。
さて、たまには私が真面目に働いている姿を皆様にお見せしなくては!
などと思い立ち、今日の午前中に行われた「栽培指導会」の模様をお伝えします。
毎年、5月~8月の間、月1回のペースで、栽培者さんが管理する畑の中から1箇所を選んで会場とし行っています。
ちなみに今年度は、「ぶどうの匠」ワインも原料にも選ばれたことのある「伊藤富夫さん」の畑が会場です。
まずは、我らが誇る「花巻市葡萄が丘農業研究所」の藤根所長(上の写真の真ん中の方)から最近の果樹全般の概況や直近の天候等について御説明をいただいた後、
やけに目立つ赤いつなぎで、なまりながらも何かを必死に訴えている若いやつ...私です...。
しかも、4月中旬~5月上旬の低温により、ぶどうの芽の発芽が遅れ、なんと「芽かき指導会」なのに「芽が出ていない」という事態...。
あまりに可哀想なのか、栽培者さんも温かい目を向けてくれています。
ちなみに、私は栽培技術の説明もあり、ブログ用の写真を撮れないため、4月より新たに弊社製造部長に就任した藤原部長に写真をお願いしたのですが...
私の写真しかない...。(泣)
確かに、「たまには私が真面目に働いている姿を皆様にお見せしなくては!」
という目的は十分すぎるくらい達成されましたが...若干の悪意を感じるのは私だけでしょうか...?(笑)
と、今回はかなり不真面目に書きましたが...栽培技術の説明や、今年度の天候や病害虫発生の注意点など、みんなで熱心に1時間の間みっちりと意見交換がなされました。
田植えの準備や他の農作業も忙しいなか、(もちろん私も)ぶどうの芽と共にみんな頑張っています!
今日は、昨日までの寒~い天候とは一転し、五月晴れのポカポカ陽気となりました。
ワイナリー近くの桜もやっと満開になりましたが、今年は“ウソ”という鳥に花芽を食べられちゃったので、花の数が少ないのが残念です・・・。(^_^;)
試験圃場の葡萄は、4月中旬以降の低温の影響で、萌芽が例年より遅れていまが、
一日も早く芽が出てくれることを願っています。
ワイナリー前の試験圃場(葡萄の品種はメルロー)
こちらは葡萄の芽のアップ、まだ全然芽が膨らんでいませんね。
ワイナリー近くの桜も満開です。
こちらは隣のレストランの桜。
ワイナリーのビン詰棟(見学棟)側の桜
町並みから観える、我が町のシンボル霊峰「早池峰山」
こちらはアップの写真
連休前より白い模様が増えたような気がしますね。
次回は、葡萄の萌芽の様子を投稿しま~す。
2013年5月8日
製造部門統括責任者 高畑政博